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  • 執筆者の写真小杉

『発症・リハビリ・復職・聖火ランナーへ』

こんにちは。理学療法士の小杉です。

Aceでのリハビリ介入報告をさせていただきます。関わっていて変化が大きい利用者様でしたので、ご本人様のためにも共有できればと思います。

本当に長くなるので、お時間のある時にでも。



40歳代男性。

脳出血を発症し、左手足の運動麻痺(中等度)、感覚障害(重度)、高次脳機能障害(目には見えにくい障害)等の症状を呈すも回復期リハを経て自宅退院。


屋内の生活は全般修正自立、屋外は杖と装具を着用にて連続歩行距離は500m程度。


元々、都心にある会社に勤務されていた方。

復職を目標に訪問リハビリ開始。


自分の身体に向き合うのが非常に上手な方であり、自主トレにも意欲的でした。

また頭の回転が本当に早く、自分のやるべき事を常に考えているような方でした。


復職には、多摩地区から都心までの通勤が必須であり、耐久性向上と高次脳機能障害に対してのアプローチを行っていました。


医療・介護保険下では、距離や時間の関係で都心までの公共交通利用訓練は出来ませんでしたので、当社の保険外自費サービス『籠屋』にて実動作訓練を実施しました。


実施当初は、疲労からめまいを起こしてしまったり、帰りは車椅子が必要になってしまったりでした。


病院での外来リハスタッフとも連携をとりながら進めていった結果、退院から1年後には都心の会社までの通勤が見事可能になりました。


・コロナウイルスの影響で毎日通勤が必須ではなくなった事


・前の部署には戻るのが難しいかもしれないと想定し片手で出来る動画制作の技術を身につけた事


により、


退院から1年半後に目標であった復職を果たしました!!


私の理学療法士としての経験の上で、脳のご病気をされ後遺症を持ちながらも復職された方は片手の指で足りる程しか担当しておりません。


若いから回復力があったと思われる方もいるかと思いますが、そんな言葉は失礼なくらい、それ以上に努力されたご本人様の成果だと思います。


現在、通勤と在宅勤務の併用をされており、やるべき事を探しながら業務に励まれています。



そんなご本人様は、次は東京パラリンピックの聖火リレーランナーに挑戦されます!!


現在、リハビリでもその目標に向けて一緒に頑張っているところです。


歩行速度の向上や聖火を持ちながらの歩行の想定、自主トレの確認、身体のコンディショニング等に介入しています。



この機会が、ご自身のこれまでの努力の成果と今後の人生の光になる事は確実なので、成功する事を切に願ってます。


ご本人様は、今回の成果が誰かの励みになればというお気持ちから、ブログの掲載に協力してくださいました。

まさに成果(聖火)のリレーですね。笑


本当に長くなりましたが💦報告とさせて頂きます。

読んでくださった方、ありがとうございました。


最後に、ご本人様より

 人生を楽しむコツは「やってみてから考える」

 との事です。

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