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  • 執筆者の写真株式会社Grand Life

座位保持いすに座る時にPTが気にかけているポイント

前回(10月)は、いす座位についてお話させていただきました。今回は、お子様が座位保持いすに座る時にPTが気にかけているポイントについてお話させていただきます。


Moreでよくみられる座り方として

「1.上半身が横に倒れる」

「2.頭部と上半身が前方に倒れる」

「3.お尻がずり落ちる」

「4.身体の反り返り」

がよくみられます。このような座り方になると部分的に力が入りすぎてしまったり、逆に部分的に力を入れづらくなったりしてお子様にとってつらい姿勢になります。今回は上記1~4の4パターンについてのポイントを説明させていただきたいと思います。



はじめに、大まかな基本姿勢です。





1. 上半身が横に倒れる(写真は上半身が右側に倒れた場合)





2. 頭部と上半身が前方に倒れる

➀+➁を行うことで、背もたれに圧を分散して、前に倒れにくくなります。





3. お尻がずり落ちてしまう



4. 身体の反り返り

➀+➁を行うことで、上半身を背もたれにあずけられ、丸まった姿勢に近くなります。


※一概には言えませんが、抱っこのときに頚部―上半身―股関節を丸めるような姿勢をとることで、緊張の抑制が出来る場合もあります。座位保持椅子に座るときも抱っこをイメージした環境を作っていただくといいかもしれません。




さいごに

どんなに良い姿勢でも長時間、同じ姿勢でいることは誰もがつらいことです。

お食事など20~30分を目安に行っていただき、それでもつらい場合まずは5分など少しずつ行っていただけたらと思います。大事なことはお子様にとってリラックスした環境を作り、意欲的に活動などに取り組む事ができることです。そのためにも、ご家族の方々含めお互い無理のない範囲で行っていただければと思います。

また、私たちPTは「こうしなければいけない」ではなく「どうすればよりよいのか?」を常に考え、今後もモアの子どもたちのリハビリに携わっていきたいと思います。


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